日本の型枠業界では、ベニヤ(コンパネ・型枠用構造用合板)はどのようなものを使用しているでしょうか?弊社で把握している範囲では、輸入合板が殆どです。マレーシアサワラク州とインドネシアの2か国からの輸入品です。
サムリン(サワラク州)※テックス
タアン(サワラク州)
シンヤン(サワラク州)
サンヤン(サワラク州)
コリンド(インドネシア)
合板工場(ブランド)や品質(H・A・B)によってお値段も変ります。また、現地で塗装する・側まで塗装する・日本国内で塗装するなどで呼び名が変ります。「○○コート」。弊社は、今年度は「テックス」「DURAコート」どちらもサムリン社製で統一しています。「※B品とは、傷があったりする不良品手前のもので型枠に利用するには問題がないとされるものだと思います」「※ホームセンターで売られている黄色い合板はシンヤン製が多くみられます。値段は高かったり、安かったりでよく分かりません。10数年前にベニヤが倍以上に値段が上がった時、型枠業者がホームセンターに買いに行った時代もありました。」
過去を振り返ります。
2017/3/20「クリーンウッド法セミナー」
2016/10/19「サワラクセミナー」
簡単に言うとこれまでの輸入合板を100%とすると、令和2年度までに、50%は日本製(自給:北洋材)、50%は輸入製(他国:南洋材)にする目標(指標)があったのです。コロナショックで他国の合板工場がストップしたり影響がどのようになっていくか予測できませんが、モノ(輸入合板)が少なくなってくるのは間違いないと考えるのが妥当だと考えます。勿論、輸入が少なくなると高価なものになっていく。(型枠仕事とのバランス)
日本製の型枠用合板を調べました。
ドルフィンコート(緑色) カタログ dolphincoat
(アカマツとラーチ材) 石巻で生産されている。(弊社も利用:ドルフィンコート2×6、裏面シート貼2×6)
スカイコート(水色) カタログ skycoat
(桧) 只今、調査中。
ハヤシコート(橙色) カタログ hayashicoat-hinoki
(檜) 七尾で生産されている。
テゴフィルム(黒?) 国産品ではなく、輸入合板に全面フイルム貼り?
「輸入材と国産材を"色"で分けるのは良いことだと思いました。」
~サイズについて~
型枠用合板(南洋材が多い)厚みは基本t12mm(海外ではt15mm以上のものが多い)
3×6・・・900mm×1800mm
2×6・・・600mm×1800mm
2×8・・・600mm×2400mm
構造用合板(北洋材が多い)☛壁の下地や木造建築に多く利用されている。(厚みは様々)
3×6・・・910mm×1820mm
m・・・・1000mm×2000mm
「海外は大雑把。日本は繊細。なので日本では厚さが12mmです。それが最適であり、セパレータの軸(ベニヤ厚さ12mm∔ネジ部25mm)が当たり前。ベニヤが厚くなるとコンクリートに耐える力も強くなり、重たくなり、慣れないから扱いにくくなる。(=人で持とうとは考えない)」※グローバルに考えた時、何故、世界と日本は違うのかを知っておいたほうが良いと考えます。一つ言えることは、日本人は手先が器用であり、複雑な建築物に適しており、繊細で技術力が高い。なので、今のベニヤが基本となっているのでしょう。土木は構築物によって考えを改める余地はあると考えます。」
「直近、近い将来の合板の動きに注視しましょう」