こんにちは、福村建設です(^^)/
今回の技術紹介は、国元商会さんより開発された、チェーン引き専用金具『パタパタベース』のご紹介です。
【 技術紹介 『パタパタベース』】
これまで、型枠の通りを修正するために(型枠の押し引き)ハンマードリルでコンクリートに穿孔して、CTアンカーを打込み、アイボルトをねじ込んで、そこからチェーン引きをする、という作業を行っていました。
以前この作業について、【技術紹介:アンカー、壁サポート】でご紹介させて頂いていたと思います。
★福村建設HP 【技術紹介:~アンカー、壁サポート~】
- ターンバックルとチェーンで、壁や梁を引く
- 足元に桟木を打込み、桟木の小口にサポートを当て、壁を押す
従来では、この2つの工程で型枠の通りの修正を行っていました。
福村建設では、今後CTアンカーとアイボルトを使用したチェーン引きはやめていこうと考えます。
CTアンカーやプッシュアンカーでは、アンカーの頭の部分がコンクリート表面より出てしまう恐れがあるからです。頭が出てしまうとアンカーを切り飛ばすなどの要らぬ手間がかり、更には躯体にも残ってしまいます。これはアンカーの宿命です。またアイボルトでは存在が見えにくく、暗い躯体内部では、躓きの原因です。
↓こちらは以前、紹介させていただいている『旭GOODスクリュー』です。
そしてついに、このグッドスクリューに対応した、チェーン引き専用金具『パタパタベース』が誕生しました!
<施工手順>
- 位置出しする為に少しドリルで下穴を開ける。
- グッドスクリュー(AGS-1055)使用の場合は、ドリル径10.5mmを使用して穿孔する。穿孔深さは65mm。※ハードエッジアンカーの場合は、径と長さが違うので注意。
- 吸塵機または、ダストポンプで孔内の切粉を取り除く。
- パタパタベースの穴の部分を合わせてグッドスクリューをセットした後、インパクトドライバ(頭部17mm)で締め付ける。最適トルク 60N/m
- 施工完了。コンクリート打設後は、インパクトドライバで取り外す。
現場:「京丹後市立弥栄病院改築整備工事」1Fから、初めて使用。(使用本数110本):2017年1月23日撮影
◆ パタパタベース(型枠用アンカーベース金具) 評価:意見 ◆
- 作業効率UP。
- アイボルトより丈夫。
- アイボルトより躓きにくい(のではないかと思う)
- 向きが変わるともっと便利。(現時点ではセットする時に方向はチェーン引張方向にセット、変える時は、グッドスクリューを緩めて使用)
- これまで対応したチェーン引き専用金具が無かったので優秀
- パタパタベースの許容荷重(7.84kN : 800kgf)まで対応できるので、
- チェーン引きの許容引張強度(4.0kN≒400kgf)で通常、構造計算するので問題なし
パタパタベースの登場で、自社ではアイボルトとCTアンカーの使用は、今後避けて行きたいと考えます。
以上、技術紹介でした(^^)/