こんにちは!福村建設です(^^)/
今回の技術紹介は、【 アンカー、壁サポート 】についてです。
【 技術紹介 『アンカー、壁サポート』】
これまで、型枠の通りを修正するために(型枠の押し引き)、この作業を行ってきました。
①ハンマードリルで、コンクリートに穿孔(せんこう)
②CTアンカー(4分)を打込む
③アイボルトをねじ込む
④チェーン引きを行う
- ターンバックルとチェーンで壁や梁を引いて、型枠の通りを修正する。
- 足元に桟木を打込み、桟木の小口にサポートを当てて壁を押し、型枠の通りを修正する。
この2つの工程で、型枠の通りの修正を行ってきました。
このやり方は、今でも行っています。
■ 壁サポート ■
【 壁サポート カタログ 】
壁サポート(KSカベサポート)を130本購入し、
医療センター(戸田建設) の土止め壁で、初めて使用しました。
施工例:医療センター土留め壁
問題点は、アイボルトのねじ部分の長さが、少しのことながら短く、壁サポートのベースプレートのねじ込み穴深さにマッチせず、CTアンカーの頭部分がコンクリート表面より出てしまう恐れがありました。
そこで、アイボルトロング(ねじ部分が長い)を調査して購入し、上部階では対応していきました。
ただし階高が4.0mを超えると、壁サポートの伸縮が2200mm~4000mmのため、少し使い勝手が悪くもなります。
■ グッドスクリュー ■
【 グッドスクリュー カタログ 】
【 グッドスクリュー サイズ 】
CTアンカーとアイボルトを兼ね備えた、ハードエッジアンカーとグッドスクリュー(ねじ固定式と施工アンカー)。
ここではグッドスクリューの使用手順を紹介させて頂きたいと思います。
①壁サポートのベースプレートの穴の部分に、位置出しするため少しドリルで下穴を開ける
②グッドスクリュー(AGS-1055)使用の場合は、ドリル径10.5mmを使用して穿孔する。穿孔深さは65mm。
※ハードエッジアンカーの場合は、径と長さが違うので注意
③吸塵機または、ダストポンプで孔内の切粉(せつふん)を取り除く
④壁サポートのベースプレートの穴の部分を合わせて、グッドスクリューをセットしたあと、
インパクトドライバ(頭部17mm)で締め付ける。最適トルク 60N/m
⑤施工完了 (※桟木は関係ありません)
⑥壁サポート設置完了。壁サポートで型枠の通りを修正していく
⑦コンクリート打設後は、インパクトドライバで取り外す
【 利点 】
- 頭部とワッシャーが一体となっており、プレート等に穴が空いていれば押さえつけることが出来る。
- スラブコンクリートに穿孔するので、鉄筋や埋没物との干渉が少ない。(福村ではこのAGS-1055を使用しています。)
- 力強い。
- 施工後の取り外しが出来る。(躯体の中のアンカー等が不純物とするならば問題解消。 CTアンカーのでっぱり切断作業もない)
- インパクトドライバで施工出来るため労力軽減。
- 取付物の上から施工出来る。
他に KSサポートストッパー等を押さえる時にも使用します。
サポートストッパーは、ポストとチェーン引きが同時に行える様に開発されたものですが、
そのように使用した時をまだ見たことがありません。。(^_^.)
写真のような使い方では、桟木を使用する場合と変わらないので参考にしないでください。
サポート受け部がフラワーサポートだと不安定になり、写真の位置で受けています。
使用する時はカタログの取付例を参考に、使用してください。
チェーン引き用金具については、ただいま国元商会さんが発案・開発中ですのでしばしお待ちを・・・
以上、アンカー、壁サポートの技術紹介でした。(^^)/