歩きすぎに注意
歩くことは良いことだらけ、、、思わぬ落とし穴があることを忘れないで下さい。
「万歩計」「スマウォ」「ウェアラブル」があるためか、1万歩以上歩かないといけないと思い込んでいる人が多くいるようです。適切な歩行数は、年齢や体力、基礎疾患、足腰の状態によって全く異なります。人間は機械ではありません。一日〇〇歩歩かないといけないと思う必要はありません。
歩行は基本的には快楽なのです。気持ちの良い歩数を気持ちの良い時間だけ、ただしこまめに歩くようにしましょう。適切な歩行数は個人差があまりにも大きいので、画一的に〇〇歩とは言えません。一般的には一日6~8千歩と言われていますが、それにこだわる必要はまったくなく、計ってもいいし計らなくてもよいです。大切なのは、歩き過ぎに注意して、何歳になっても歩けることです。そのために、その時々の自分の健康維持に必要な歩行数を自分で見つけて下さい。
コロナ後遺症や慢性疲労症候群と診断された人や、少し歩いただけで疲れる人は歩かないことが大切です。しばらくの間、寝て寝て寝たおすことも治療だそうです。元気になろうと無理して歩くとせっかく回復途上にあっての逆戻りします。
納税月報法人版 2023.3月号より
ヒートショック屋内も屋外も
冬になるとヒートショックによる高齢者のトラブルが増えます。場所は屋内、屋外それぞれにあります。屋内では部屋の温度差(お風呂☛脱衣場と浴室の温度差)熱いお風呂に急に入ったり、寒いトイレに入ったりした瞬間に血圧は急上昇します。またぬるめのお湯に長くつかれば血管が拡張し血圧は下がります。トイレでは排便時にいきめば血圧が上昇しますが、排便後や排尿後には急降下します。このような血圧の乱降下によって、心臓や脳の血管トラブル、すなわち、不整脈や狭心症、脳出血や脳梗塞などが起こりやすくなります。
家の中で重大病が起きる場所は、圧倒的にトイレと浴室。特に夜間は、あらかじめ温めるなど温度差を少なくしてから入ってください。平均血圧はどんな人でも季節によって少なからず変動します。真冬と真夏で10~20mmHg程度違うそうです。冬は特にヒートショックに要注意。脱衣場や浴室の保温や長風呂をしないだけでもリスクは減ります。
ヒートショックは屋外でも起きます。真冬の早朝に歩くときは、十分な防寒対策を 厚着をするだけではなく、帽子や手袋、カイロなども忘れないようにしよう。冷たい空気を吸い込むと体温が下がり血圧が乱降下して脳血管障害・脳卒中が起きやすくなります。
例) 竹の伐採計画をたて12月(極寒)に実施、休憩した時に急性心筋梗塞を発症、その後も作業続けてから更に悪化してカテーテル手術(土曜日に夜だったが心臓の先生が勤務されていて助かった)半年以上、復帰に時間がかかった。保険金がおりた。禁煙が出来た。悪い点は、もう保険に入れないこと、次は、心筋そのものが半分壊死しているから、心不全で助からなくなる。
例) 冬の早朝 散歩中に倒れ、通りがかりの人が心臓マッサージをしながら救急車を呼び病院に到着し蘇生しましたが、遷延性植物状態に陥り旅立たれました。
例) 過去に社内で起きたポケットハンドでの災害事例
この事例は雨の日に片手は電話、片手はポケットに手を入れたまま歩いており、そのまま会社の玄関の段差に足をかけた際に滑って転倒(入院・手術、全治3ヶ月)。ポケットハンドから大ケガに!ポケットに手を入れていなければ、同じように滑ったとしても手をついて軽傷だったはず。
最近は寒くない時でも、習慣化で、ポケットハンドをしている人を見かけます。安心感や温もりを求めて無意識にポケットに手を入れたくなるかもしれませんが、手袋をして防寒対策をするなどし、ポケットに手を入れないように!思わぬケガに繋がるかもしれませんので、少しでもリスクのある行為はやめましょう。
浴室で大動脈解離が起きるケースもあります。がんや生活習慣病などの慢性病を気にしますが、ヒートショックに伴う思わぬ急病という落とし穴があるので忘れないで下さい。
納税月報法人版 2023.2月号より
ウォーキングで自律神経を整えよう!
’自律神経’ 内臓や心臓は日中も寝ている間も勝手に動いてくれていますね。また胃腸の蠕動(ぜんどう)や心拍、体温は自動調節されています。これらが自律神経、交感神経(アクセル)と副交感神経(ブレーキ)の協働のおかげです。緊張やストレスは交感神経を刺激して心拍数を増やします。反対に副交感神経はリラックスさせて心拍数を減らします。
強いストレスが続くと自律神経のバランスが崩れます。その原因は職場か家庭のどちらかにあることが大半だと思います。この3年間は、新たに「コロナ自粛ストレス」が加わりましたね。マスク・消毒・後遺症・職場環境変化・経済変化・・・どんな人にも普段のストレスの上に異様なストレスが加わり、慢性的な体調不良を訴える人が増えています。自律神経失調症・双極性障害などの自律神経バランスが乱れている人が多い。
一番効果的な自律神経を整える方法は、ウォーキングです。人生の達人たちは、それぞれの自律神経を整える習慣をお持ちですが、ウォーキングロボのように皆さん、よく歩いておられます。風邪もひかれないし、病気とは縁遠いですね。ウォーキング10分後のほうが歩く前より血圧も心拍数も減りますが、これは副交感神経優位になったからです。こまめなウォーキングで上手に自律神経を整えていきましょう。
納税月報法人版 2023.1月号より