36協定とは、「時間外・休日労働に関する協定届」と言い、労働基準法第36条が元になり、略して「36協定」という名称で呼ばれています。昨年まで、土曜日については、変形労働時間制として、「36協定」の中に記述していました。ところが、ハローワークなどでは、完全な週休2日制ではないので、求人をする場合でも特別(週休2日の企業と比べて)な届出がいるようなのです。そして、ご存じの「働き方改革」。
「週休2日」というのは、週40時間以内労働です。一日8時間とすると5日で40時間となり、制限一杯です。6日間連日で労働することでは「完全週休2日」には絶対なりません。「変形労働時間制」は、一日7時間労働で6日間として42時間になるので、隔週で土曜日を休日にしますが、年間にすると1日or2日辻褄が合わなくなります。従来行っていたことですが、かえって、ややこしいので自社では、就業時間は「完全週休2日」として、週40時間を超える労働時間は、割増賃金(25%+)としました。(※会社の所定休日(動かない日)は日曜日のみです。)
また、現場労務についても、給与を日給制から月給制とし、社員全てが「給与月給制」にシフトしました。これは、働き方改革にもある、有給を取得し易くするためのものでもあります。また、会社指定の有給日を年間5日間設定しており、入社半年経過した社員は、最低、年間10日間(本人取得5日+指定有給5日)の有給を取れます。(※有給とは給与が支払われている一日のことです。)
福村建設「36協定(2019版)」
事業の種類:建設業(型枠専門)・一般貨物運送業
業務の種類:営業・倉庫・木製品加工・運送・型枠大工・型枠解体
労働者の数:社員54人(役員含む)、常時協力業者7人 計61人
所定労働時間:1日8時間(7:40~17:00)※休憩80分
延長することが出来る時間:1日4時間、1カ月45時間(72時間)、1年360時間(522時間)
特例条項:労働時間は、上記の( 時間)まで延長することが出来る。
協定期間:平成31年1月1日から令和元年12月31日まで
所定休日:日曜日(1カ月に3日まで)
割増賃金(残業):残業及び会社カレンダーの□の休日を出勤 ×1.25
割増賃金(休日):13日以上連続出勤且つ日曜日(会社所定休日)に出勤した者 ×1.35(但し36協定には明記無)
(休日カレンダー)
コメント「社員は、全員、上記のことを知っておくこと」